水の羽衣 BL








「何か、いい防具とか武器があるといいんだけど。」
 言いながらレヴァは、自分たちのパーティメンバーの装備品を見やる。
 地上世界では、十二分に役に立ってくれた装備品だが、さすがにこのアレフガルドでは厳しいのが現状だ。
 吹雪や火炎を吐くモンスターが多い上に、生命力が強く──攻撃力も高い物が多い。
 それだけでも苦戦する原因となるのに、暗闇ばかりが支配するこのアレフガルドでは、なかなか敵の攻撃が避けられなかった──地形が一目で判断できない点も痛い。
 アレフガルド生まれのアリシアは、暗闇には慣れているが、そもそもの戦闘経験が少なく、遅れをとりがちだ。
 一般人に比べて暗闇に強いカンダタやイファンですら、一日中続く暗闇には、参っている。
 何せ、気を張り続けなくてはいけないのだ。
「途中の宿場町には、ろくな装備品もなかったしな。」
 そう言いながら首を傾けたイファンは、己の汚れてクタクタになった「おしゃれなスーツ」のほつれを指で引っ張りつつ──はぁ、と溜息を一つ零す。
 レヴァたち海路組が、マイラ地方に上陸したのは、「ルビスの塔」と呼ばれる聖なる塔がある「精霊島」から一番近い陸の東端である。
 そこには、ルビスの塔へと向かう船が出るための小さな船着場があり、そこからマイラへ向けて細い道が伸びているのだ。
 とは言うものの、暗闇ばかりが支配するようになってからというもの、その船着場は全然使われていないらしい。──たった「あれだけ」の距離でも、船を出すのが難しいからだ。
 ルビスの塔で祭事が行われなくなってからというもの、聖なる塔にはモンスターが住み着いているらしいから、なおさらだ。
「けど、宿場町が機能してくれてるだけでも、ありがたいけどね。」
 さすがに、夜闇ばかりの中で、見慣れないモンスター集団を警戒して野宿するのは、精神的にも肉体的にも辛い。
 ゆったりと風呂に浸かり、ふかふかの──太陽の匂いはしないけれど、温めた鉄器(アイロン)で湿気を飛ばしたシーツで眠れば、とりあえず疲れは取れるからだ。
「でも、装備品は確かに、問題だよね。カンダタ兄さんなんて、未だに黒装束だもんね。」
 船の上では、主に戦うのがレヴァだったのでいいとして──クラーケン相手にした時は、大魔神と戦ったとき以上に、本当に焦ったものだけれど。
 それでもあの時は、船に積みまくっていた武器の──いかずちの杖だの、誘惑の剣だの、くさなぎの剣だの、──そう言った、呪文効果のある物を、カンダタやアリシア、イファンが使いまくってくれたおかげで、なんとかなったものだが。
 マイラに上陸してからは、前線で戦うカンダタやアリシアのレベルの低さと防具品などの補助力の薄さに、どうしようかと思ったくらいだった。
 おかげで、シェーヌ達は無事だろうかと、気を揉んで揉んでしょうがなかったのだけれど──まぁ、あっちは、バラモスを退治したくらいの兵そろいなのだし(何より、勇者さまその人が、たった一人でバラモス退治したような強者なわけだし)、こっちほど問題ではないのだろう。
「だから、ヌイグルミ着せとけって言ってんのに、あのバカは。」
 まったく、と溜息を吐いて、イファンは防具品売り場の前で、呆然と突っ立っている「自称兄貴分」をチラリと見やった。
 ──ところで、当の噂の張本人が、なにやらじっくりと眺めているのに気付いた。
 呆然と、というよりも──食いつくような、という表現が正しい眺め方だ。
「……なんだ、カンダタ? いい防具でもあったのか?」
「え、ほんと?」
 自分たちの分も見る予定だったのだが、もしカンダタに合う装備があるなら、話は別だ。
 多少出費が痛くても、カンダタとアリシアの装備を優先しなくては、と二人はカンダタの元へ近づく。
 そして、彼が凝視している品を見ようと、ひょい、と左右から覗き込んだ、ところで。
「……………………え、……何、これ?」
 レヴァが、カンダタとは全く違う意味で、呆然と彼が見ている防具を見た。
 人型に近い形を取られた骨組みに着せられた「服」は、防具品は防具品でも、今まで見た事がないような、奇妙な物だった。
 はでな服だとか、あぶない水着を見た時も、「こ、これは……」と思ったものだったが、これもソレに引けをとらない。
 ──いや、奇妙は奇妙なのだが、へんてこ、というので決してない。
 ただ──なんというか、とても不思議な「服」だった。
「……水、の、……流れを模してるの、か?」
 疑問符を飛ばしながら、イファンが流れるような美しいラインをもつ水色のソレに、そ、と触れる。
 そうすれば、絹のような光沢を放ち、冷ややかでありながら、滑らかな──川の流れを思わせる感触が掌を滑っていった。
「……掌の上に、川が──水が流れてるみたいだ。」
 なんだ、これは?
 初めて感じる感覚に、お宝を発見したような気持ちで、イファンは両手でその布地に触れる。
 服の姿をしている。──ジパングの人々が着ていた「着物」にも似た──裾の部分が波のように広がっているソレは、流動しているわけでもない。
 なのに、店内を照らし出す魔法光を浴びて、それは動いているかのように見えた。
 「水のはごろも」──そう名づけられた服は、水を流動する布地に魔法か何かで成型して、幾重にも縫い合わせているようだった。
 そ、と手に取れば、サラリと重ねられた布地が何枚か掌から零れ、残った一枚か二枚の薄い水衣に、己の掌が透けて見えた。
 まるで水の中に掌をつけたような──不思議な布地だった。
「魔法で作られた物なのかな? やっぱり。」
 それなら、一体どういう魔法で作られたのだろう、と興味を示すレヴァが身を乗り出して、イファンの手から零れ落ちた布地を手に取る。
 レヴァの掌から布地が零れることはなかったが、さらりと零れる感覚は、まさに水が掌を滑るよう。
 音は衣擦れの音以外の何物でもなかったが、それが水音のように感じるから不思議だ。
「呪文や吹雪、火炎攻撃に耐性があるみたいだな……、いいんじゃないか?」
 質もいいし、なかなか守備力も高そうだ。
 コレを買うか? ──と。
 イファンは掌から布を滑らせながら、カンダタの意見を伺おうと振り返った途端、は? ……と、顔を歪ませた。
「……おい、カンダタ?」
 振り返った男は──、レヴァやイファンなど目に入っていないような顔で、水のはごろもを凝視しながら。
 …………にやけていた。
「…………カンダタ兄さん?」
 レヴァも彼を振り返り、今にも涎が垂れそうな顔で水のはごろもを見ている男に、いぶかしげな表情を向ける。
 そして、ヒラヒラと彼の目の前で手を振るが、カンダタは全く反応しない。
 二人は無言で目を交し合い、何が起きているのか互いが分かっていないことを確認すると、再びカンダタを見やった。
「おい、カンダタ。何ほうけてんだ。」
「にいさーん、大丈夫? メダパニにでもかかっちゃった?」
 実はこの水のはごろもは、メダパニの効果でも込められてるんだろうか、と、レヴァが心配そうに呟けば、なら、とイファンは拳を握り締め、
「正気に戻れ、アホウ。」
 ゴインッ、と、容赦ない力で、カンダタの石頭を殴りつけた。
「……っ、てぇっ! な、何すんだ、イファンっ!? 俺になんかうらみでもあんのかっ! てめぇはっ!」
「うらみならありまくりだが、今回は単なる人助けだ。
 混乱からは正気に戻れたか?」
 痛めつけられた頭をさすりながら怒鳴るカンダタのツバを避けつつ、イファンは全く悪いとは思っていない態度で打てば響くように返す。
「混乱なんかしてねぇよ! つぅか、あと少しで、アリシアさんの魅惑の谷間に顔をうずめるとこだったのによっ!」
 どうしてくれんだっ! と、イファンの襟首を掴もうと手を伸ばしてくるが、イファンはそれをアッサリと避けて、呆れた溜息を一つ零す。
「ここにアリシアはいないだろーが。」
「それを混乱してるって言うんだよ。」
 いもしないものを「居る」と思い込み──しかも、ありえない展開が起きるなんて、混乱している以外、何物でもない。
「違うっつーのっ! 俺は、混乱してたんじゃねぇっ!!」
 拳を握り締めて、きっ、と眦を吊り上げたカンダタが、がなるようにイファンとレヴァに向けて叫ぶ。
「これをアリシアさんが着たらどーなるかって、妄想してたんだっ!!!!!!」
「………………。」
「……………………。」
「だっておま、これ見ろよ! スッケスケだぞっ!? こんなエロいもん着て、どーよ、これっ!?
 も、なんだ? パフパフ娘も顔負けってぇ! すげぇっ! つぅか見てぇぇっ!!」
「………………………………。」
「……………………………………レヴァ、こいつ、殴っていいか?」
 あまりに思いも寄らない思想に、もう何と言っていいのかわからず、どんどん冷ややかな目になっていくレヴァたちに気付かず、カンダタは吠える。
 その大声に、店員がギョッとしたように彼ら一行を見たが、カンダタはそれに構わず、ゴクリと生唾を飲み込み、出ても居ない涎を拭う仕草をする。
「しかも、この襟の合わせ目っ! 広めに作られるってこたぁ、もう、アレだ、谷間どころか、上胸部が丸見えっ! あの丘が、こう、目の前バーンだぞ、バーン!!!」
 くはぁっ! と──喜びの声を叫ぶカンダタを、本気で締めたほうがよさそうだと、ぴしん、とイファンがムチを撓らせるのを、頭痛を覚えながらレヴァが留める。
「これだけ透けるって……おい、どこまで透けるんだよ? こりゃ、成人未満お断りってかぁぁっ!」
 どうだよ、レヴァ、お前無理だなぁっ! ──なーんて、ものすごく嬉しそうに、鼻の下を伸ばして叫ぶカンダタに、イファンは本気で仕留めとけ、と低く呟く。
 レヴァは、ごほん、と咳払いを一つ零すと、
「──というか、カンダタ兄さん。それ、良く見て。」
「おいおい、お前、かわいい顔して、何いやらしいこと言ってんだよっ!」
 このぉっ! といいつつ肘でつついてくるカンダタの肘をペシリと叩き落して、水の羽衣自体がいやらしいとか意味わかんないし。
「装備できるの、うちのパーティメンバーでは俺だけだから。」
 この場合、シェーヌパーティも含む。
 そう、きっぱりはっきり言い切ったレヴァの言葉に、イファンが無言で水の羽衣仕様説明書に目をやり──あぁ、本当だ。氷系の魔力を持つ者と書いてある、と納得したように頷く。
 どうやら、ヒャド系の──言うなれば水属性の呪文を使える人間にしか、使用できないようになっているみたいだ。
 そう言えば、先ほど布地を掴んだとき、イファンの手からは水のように滑りぬけて、一枚か二枚しか掴めなかったが、レヴァだけはしっかりと布地のすべてを掌に治めていた。
 それが身につけられるかどうかの違いなのだろう。
 もしかしたら、氷系の魔力を身につけた人間でなくては、「着る」ことすら出来ないのかもしれない。
「…………おぉぉぅぅっ!?」
 衝撃のあまり、両頬に手を当てて絶叫するカンダタを他所に、レヴァは顎に手を当てて首を傾げる。
 水の羽衣は買う。──それはレヴァの中ですでに決定事項になっていた。
 となると、残りの金額で、何をどれだけ買えるか、だ。
「うーん、とりあえず、アリシアさんに刃の鎧はいるよね。
 武器は特別買わないといけないのは、ないから……。」
 頭の中で素早く計算しながら──みかがみの盾も人数分買えそうだな、と頷く。
 常なら、新しい町に着いたからと言って、新しい商品全てを購入することはない。
 実際、レヴァたちはラダトームで「みかがみの盾」を購入してはいなかったのだ。──船で移動するのがメインのレヴァたちには、使う機会があまりないだろう、という理由で。
 ──後はメインに、アレだ。シェーヌの、「あまり運がないと言われている豪傑(不運をも乗り越える豪傑)」の癖に、妙に宝運がいい現実だ。
 洞窟に入れば、隠された宝を偶然見つけ出し、城の王様に会えば、国王に気に入られて宝物庫から良い武器道具を与えられ──極めつけは、すごろく運だ。
 まさにすごろく女王の名がふさわしいほどに、彼女はすごろくを数回やっただけで、そこを制してしまうのだ。
 おかげで、町で良いものを見つけても、今の装備がよほど実力に合わない限り、買い換えることは控えるようになっていた。
 もし購入しても、すぐにシェーヌがもっといい装備を見つける可能性が高いからである。
 しかし、今回はそうは言っていられない。シェーヌが居ないというのもあるのだが、マイラ地方に上陸してからココまでの間、敵と自分たちのレベル差がありすぎるのだ。
 武器や防具が遅れを取っているという理由もある。レヴァたちのコンビネーションが確立していないと言う理由もある。──もちろん、レヴァたち自身のレベルの問題も。
 そして、それらは武器や防具を良い物に変更することで、多少の改善にはなるのである。
 なら、買わない手はない。幸い、いらない道具を売ったら、全部購入できるゴールドもある。
「すみませーん。」
 早速手をあげて店員を呼ぶと、不審そうにカンダタを見ていた店員が、一転して笑顔になって近づいてきた。
「はいはい、御用でしょうか?」
「はい、この水の羽衣と、みかがみの盾を3つ、それから刃の鎧を買いたいんですけど。」
 指を差して示すレヴァに、店員は上客だと判断して、にっこり、と満面の笑みを広げる。
 ──と同時、カンダタがギョッとしたように目を見開く。
「レヴァ、水の羽衣買うのかっ!?」
 コレをっ!? と指で示すカンダタに、レヴァはまた何か妙なことを言い出すのだろうかと、うろんげな視線を向ける。
「買うよ。……言っとくけど、俺が装備するんだからね。」
 また、アリシアさんがどうのとか言い出さないうちに、と釘を刺すように告げて、レヴァは店員に向き直る。
 自分が装備している魔法の法衣や魔法の盾を下取りしてくれるように頼む。その査定金額次第では、イファンのドラゴンシールドも下取りしてもらわなくてはいけない。
 その交渉をするレヴァの後ろで、カンダタが彼の後ろ頭と、我関せず状態でレヴァのやり取りを見守っていたイファンとを交互に見やり──、
「……ってことは、アレかっ!?」
 はうっ、と、また勝手に何かの結論を出して叫んだ。
 レヴァはそれを無視して店員の先導についていったので、代わりにイファンがカンダタに問いかけるように視線を飛ばす。
 カンダタは、わなわなと震えながら、目の前の水の羽衣を見ていた。
「これを……これを、レヴァが着るってこと、だよなっ?」
「さっきそう言ってただろうが。」
 眉をひそめつつ、お前の耳は馬耳東風か、と吐き捨てるが、水の羽衣に何かを刺激されたらしいカンダタはそれに反応を返さない。
「……こ、これを……レヴァが……っ。」
 わなわなと震えるカンダタに、イファンはイヤそうな顔で彼を見上げる。
 妙な反応に、まさか、とは思う。
 脳裏によぎったのは、先ほどの「カンダタの妄想物語」である。
 まさか、まさか、だ。
 いくらイロモノなカンダタでも、レヴァ相手に同様の妄想を抱くはずがない、と──思うのだ、が。に
「マズイだろっ。そりゃマズイだろ、な? イファンっ!? レヴァの体が透けたりなんかしたら……お前っ。」
「…………おま……。」
 その「まさか」だった。
 何を考えてるんだと、イファンは頭痛を覚える気持ちで、額に手を当てた。
 本気でムチでしばいてやろうかと、腰に戻したドラゴンテイルの柄を握り締めたところで。
 がしっ、と──肩をカンダタに掴まれた。
「イファンっ! お前、あんなところやこんなところがスケスケなレヴァに襲い掛かったりするなよっ!?」
「………………はぁぁぁっっ!!?」
 決死の表情のカンダタに、正面からそう叫ばれた。
 思わず素っ頓狂な声を出してしまったイファンに、罪はない。
 ぽかんと口を開けて、目を丸くしたイファンの肩を、ますます強く掴んだカンダタは、悲痛の表情を浮かべると、フルフルと頭を振った。
「これから四六時中、レヴァがあんな格好したら──そりゃー、お前としたら、悶々とする日々だろうが、だが、そこは男として我慢してだなっ! あぁ、いや、けど、男だから我慢できないってもんもあるな。」
 悩むなぁっ、兄貴分としては、レヴァの貞操も守りたい。
 だが、兄貴分としては、イファンも応援したい、っていうか男心的に、あんなエロい格好に襲い掛かりたい気持ちもわかる。
 これは苦悩だ。
 首をひねるようにして心底悩んだ表情になるカンダタを、イファンはただ呆然と見守るしかなかった。
──今、このアホは、何を言った?
「イファン、分かる、分かるぞぉっ、その下心と戦わなくちゃいけない気持ちがぁぁっ!」
 悩む、悩むなぁっ。
 ……と。
 頭を悩ましげにひねり続けるカンダタの姿に、ぷつん、と──何かが切れた音がしたような気がした。


 シュピッ──ピュンッ!


 ごと。
 一瞬の間の後、イファンは怜悧な眼差しで、自分の足元に倒れ付した男を見下ろしていた。
 その両目には、凍てつくような怒りの色が、爛々と燃え滾っている。
 一瞬で抜き放ったムチで、このアホの後頭部を刺激して気を失わせたものの──あまりにあっけなく気絶させてしまったせいで、燃え上がるような怒りの炎は、まったく消えることはなかった。
 苛立ち紛れに、倒れた男の背中をブシリと踏みつけ……ふん、と蹴りつけるよに彼の上を通り過ぎる。
 ムチを乱暴に巻き取り、何事もなかったかのように己の腰に差しながら、イファンは近くの壁に背を預けて……くそ、と短く吐き捨てる。
「……やっぱり、このアホに気付かれたのが、俺の一番の敗因だ。っていうか、アホか。ほんっとアホか……っ!」
 寡黙にすらなれないくらいに、燃え滾った怒りのまま、苛立ちを露にする。
 何が、体が透ける、だ。
 一緒の部屋で寝起きしてるのだから、しょっちゅう着替えも水浴びも一緒にしている。
 その状況下で特別大変な思いをしたことはないのだから、何をどうしたら、カンダタのようなけだものになるというのだろうか。

──あぁ、まったく、ムカつく。

 この憤りを、一体どこへぶつけたらいいのだろうかと思いながら、止むことのない忌々しげな舌打ちを、イファンは再び口にしたのであった。









イファンはきっと、このときは、チラリズムを理解していないのだと思う。
で、後にチラリズムに気付いて、カンダタと同じ価値観が自分に存在したことに、猛烈に羞恥と葛藤を覚えたらいいと思う。


ちなみに、水の羽衣は、別に透けたりしない設定です。
腹あたりは羽衣生地が薄くて透けてもいいんじゃないかなー、って思ったんですが、やめときました(笑)
氷属性の呪文を制御できる人間なら、普通の服と同じような感じに着こなせると思ってください。