ドラゴンクエスト２ ３人組が挑む！
1 あなたの名前を教えてください
ユリウス──苗字は省略してもいいだろ？ 関係ないし。つぅか、王族の名前ってうぜぇ。妙に長ったらしいからさ、ナンパのときとかに使えないっていうか。
え、ナンパなんかしてる暇あるの、ユーリ？ 僕なんて毎日勉強と訓練で、大抵１日潰れちゃったけどなー。
カインの場合は、ソレで潰れたというか、合間合間の休憩が異様に長いだけなんじゃないの？
そうそう、お前、俺と組み手するときだって、いっつもそうだろ？ ったく、イライラするんだよなー。
って、お前ら２人、まだ名乗ってないぜ？
どうして私とカインが名乗らなくちゃいけないのよ？ だってこれ、あんたのカップリング質問でしょう？
えっ、そうなの！？ ユーリ、いつのまに結婚が決まったの！ おめでとう！ そーゆーことは早く言ってくれないと──で、誰が王妃になるの？ うちのセシル？
ちっがーうっ！ お前ら、ぜんっぜん、召集命令見てないだろっ！？
は？ 召集命令？ どこにあるのよ、そんなの？
どこにあるの、そんなの？ 今僕が持っているのって言えば、この間ラダトームで教えてもらった、名物料理のレシピくらいしか……っ。
おっ、あのレシピ、教えてもらったのかよ？ あれ、美味かったよな〜。今夜の夕飯に作れるか、カイン？
うーん、作れないわけじゃないけど、結構時間かかるから、暇なときにしてほしいな、できれば。
見せて、そのレシピ。
うん。どうぞ。
へー……こうやって作るのねー。
──って、見て理解できんのかよ、料理オンチが…………って、おいっ、カイン！ それっ！
うん？ だから、コレは暇なときにしか作りたくないって言ってるでしょー？
じゃなくって、その裏だ、裏っ！
裏？ 裏って……あら、何か書いてあ……………………。
適当な紙が無かったから、裏紙を使ったんだけど、それがどうかしたの？
…………カイン、コレじゃないの、召集命令って。
え、何々？
まともに表を見ないで裏に書くなって言ってるだろ、いっつも！！
ちゃんと見たよ？ なんか僕に関係なさそうだなー、って思ったから書いたんだよ？
──……あー……いや、まぁ確かに、俺もコレを見た瞬間、関係ないって思ったしなー。
何々？ えーっと……「ＤＱ２でなりきりやりたいんだけど、カップリングがないから、とりあえず３人で答えてみるために、３人でココに集まってねｖ」………………えーっと……………………コメントしづらいわね、これ。
カップリングないって──ユーリは来るもの拒まずだから、誰とでもできるんじゃないの？
…………お前なぁっ、んなこと言ってると、お前と2人でやるぞっ、こらっ！？
え？ 何言ってるのさ、ユーリ？ 僕とユーリは男同士だよ？ できるわけないじゃない？
──えーっと……なんでもいいから、とりあえずヤレって言うものは、やっておきましょう？ そうしないと、いつまで経っても解放されないわよ、私達？
それは困るな。
そうだよね、それは困るよね……僕、夜はゆっくり寝たいし…………。
っておいおい、お前、夜までココに居る気かよ？
そうならないために、頑張ってやろうね、って言ってるのっ！
あー……はいはい、んじゃ、頑張るか。
そうね……適当に頑張るわ……突っ込み役を。
突っ込み役かよーっ！
ということで、突っ込み役のムーンブルクの王女のリィンです。
えっ、何？ リィンっていつから夫婦漫才をユーリとするように……っ！？
で、こっちの天然ボケ役が、サマルトリアの王子のカインです。
2 年齢は？
これって今の年齢でいいんだよな？
俺、ユリウスは１７。
というか、みんな同い年じゃないの。
そーだよねー？ 僕たちのお父さんとお母さんが、頑張ってくれたから、みんな同じ年なんだよね！
……………………ってカイン……………………。
いえ、あの──それ、あからさますぎるかわ………………。
──え、何が？？（←自分の爆弾発言を理解していない）
3 性別は？
男。
僕も男です。
私は女よ。
────見えねぇけどな。
……なんですって！？
ユーリは、呼び名でよく女と間違われるよねー。
………………誰のせいでこの呼び名で定着したと思ってるんだ、お前……っ！
カイン。
──え、そーだったっけ？ でも僕、昔はユーリのこと、ユーちゃんって呼んでたような記憶があるんだけど？
ソレだソレ！ それがイヤだって言ったら、ユーリちゃんになったんだろーがっ！
そうそう、──で、呼び捨てでいい、ってユーリが言ったら、「じゃ、ユーリ」って、サックリ決まったのよ。
へー……じゃ、僕ってユーリの名づけ親なんだー、ふーん。
名づけ親って言うかよ……っ！
4 貴方の性格は？
俺？ 俺はそうだな──一言で言うなら、ごうけつ！ 力強く雄雄しい男とは、まさに俺のことだな！
……色々突っ込みたいところはあるけど、それはあえて次の質問でするとして──そうね、私は物事をキッパリハッキリとさせずには居られない、サバサバな性格だと思うわ。
僕は、えーっと……そうだね、よく他の人にはのんびりやって言われるし、お兄ちゃんとしてしっかりしているね、って言われるから、のんびりやのしっかりやさん、かなぁ？
……………………リン、なんか突っ込んでやってくれよ。
だからそれは次だって言ってるでしょ。
5 相手の性格は？
リンはズケズケと物事を言う、可愛くねぇ女。カインは天然ボケすぎて、頭痛の種。以上！
そういうあんたは、自己中心的で人の話を聞かないうえに、細かいことにもぜんっぜん気付かないヤボ男よね！
カインは、その場を和ませるのが上手い、人付き合いの上手な人よ。他人の機微に敏感なくせに、一線ズレてるところはどうにかしたほうがいいと思うけど。
そうかな？ 他人の感情に敏感なのはリンのほうだと思うよ？ リンはしっかりしているし、他人のことをすごく気遣うことができるやさしい人。でも、そればっかりに目が行って、自分のことをおろそかにしがちかな──？ でもコレは、僕やユーリの前では剥げるから、その点は安心してる。なんでも自分で抱え込んでばかりじゃないって分かるし。
で、ユーリは、なんでもかんでも自分が決断して、自分が責任を負いたがるんだ。えーっと……そう、責任は全部自分にあって、自分が悪いからって、不器用に人に優しくするタイプ。だから、自分の目が届かないところで何かあったりとかすると、すっごく心配するし、でもそれを表に出せないから、すっごく不機嫌そうに見えるんだ。
────…………ぅわ、突っ込むつもりが、なんかもう……俺、恥ずかしくなってきたぜ。
……そうね……カインって、なんだか素直に率直に私達のことをよく見ているというか…………。
え、何？
ううん、──なんだかんだ言って、私たち、結構うまく行ってるのかも、って思っただけよ。
──だな。
6 二人の出会いはいつ？どこで？
んー……いつって言われても、私たち、物心付いたときにはお父様やお母様に連れられて、公式の場であっていたわよね？
だな。普通、公式の場にデビューするのって６歳だから、それで言うと俺達が会ったのって６歳、なんだと思うけど……なんだかんだ言って、縁戚にあたるから、普通に会ってたよな？
僕が２人と会ったときのことは覚えてないけど、セシルが……妹が２人にあったときなら覚えてるよ？ 僕たちが３歳の時。セシルはまだ小さくて、ローレシアの王様とムーンブルクの王様が、２人を連れてセシルを見に来てくれたんだよね。
あぁ……そうね、そういえば、うちの弟の時もお披露目に来てもらった記憶があるわ。
へー…………ぜんぜん覚えてねぇや。
あんたはそうでしょうね。
7 相手の第一印象は？
とは言っても、ぜんぜん覚えてないしなー。
しょうがないわよ、ユーリの頭はトリだし。
──私も第一印象は分からないけど、物心ついたときに覚えていた感情は、今でも鮮明に覚えてるわ。
うん、僕も覚えてる。リンはすっごく可愛い女の子だと思ってたし、ユーリはいっつも汚い格好してるなー、って思ってた。
おい、俺とリンじゃ、ずいぶん覚えの扱いが違うな……っ。
あら、本当のことじゃないの？ 私だって、公式の場で始めてユーリにあったときは、カルチャーショックだったのよ？
『あぁ、これが、幼いながらになかなか凛々しいローレシア王子』か……っ、て。いっつも泥まみれの草汁塗れのあんたしか知らなかったから、みんなの目が腐っているか、よっぽど外の国相手に見栄を張りたいんだなって思ってたもの。
６歳にしてそう思っていたって、ずいぶんヤなガキだなっ！
けど、ユーリが僕たちの前でいっつもドロ塗れの草汁まみれだったのは本当だよね？
……う、まぁ、そーだけどさ。
で、リンはいっつも可愛いドレス姿だったんだよね？ セシルがすごく羨ましがってたのを覚えてるよ。
──小さい頃は、それが嬉しかったんだけど、さすがに少し大きくなってくるとね、そういうのも面倒になってきちゃって。
あぁ、で、胸もないのに露出狂に走ったのか、お前。
だっれの胸が無いですって、誰が露出狂ですって！？ あんたに言われたくないわよ、あんたにーっ！！
えーっと、つまりまとめてみると、ユーリは汚くて、リンは可愛くて……あれ、僕は？ 僕の第一印象がないよ？
……………………ごめん、カイン。
……え、なんでゴメン？ ──はっ、まさかみんな、覚えてないの！？ 僕の第一印象！？
いや、俺はお前のこと、おとなしい女の子だと思ってた。
……私もあなたのこと、おとなしそうな女の子だと思っていたわ。
…………………………………………。
8 相手のどんなところが好き？
私がカインを好きなところ？ そうね──やっぱり、なんだか一緒に居ると、ホッてするところかしら？ でも、やるときはやるというか、根はしっかりしているのね。なんでもかんでも任せられないけど、いざっていうときは頼りになるし。
そーだな、俺がカインを好きなところって言うと、やっぱこの天然加減？ でもって、妹が居るせいか、なんだかんだ言っても人間の甘やかし方とか、落ち着かせ方とか、そういうの知ってるんだよな。そういうこと、スキっていうか尊敬してるぜ。
リンはしっかりしていて綺麗で可愛いし、ユーリは頼りになって格好いいし。うーん……どんなとこって具体的に言われると、やっぱり、顔、かなぁ？
顔なの！？
顔かよ……。
うん、だって僕、２人の顔、すっごくスキだしね！ だから、２人がお互いの長所を引いた子供を作ってくれると、すごく嬉しいんだけど……はぁ。
9 相手のどんなところが嫌い？
ユーリの、粗雑で乱暴でワガママで自己中心的で暴言吐くところっ！
リィンの、ワガママで乱暴者でギャンギャンヒステリーして嫌味なところ！
こうやって、トコロ構わずお互いのことをけなすところ。
まぁ、僕はただのじゃれあいの延長だって分かってるからいいけど、初対面の人とかって、すっごく引いちゃうんだよね。
だから、もう少し始めての町とかでは自重してくれると嬉しいなー？ コレが2人のコミュニケーションで、ストレス解消なのは知ってるから、やめろとは言わないけどさ。
う……。
……気をつけるわ。
うん、お願いね。
10 貴方と相手の相性はいいと思う？
俺とカインの相性は最高だよなー？ よくコンビネーション攻撃も成功するし。
はっ、あんたとカインのコンビネーション攻撃なんて、３回に１回は成功しないじゃないの。その点、私とカインの目くらましの魔法攻撃とかは、援護率８０％！ ……完璧よねっ！
コンビネーション攻撃って、リィンの援護魔法の後、僕が目くらましの攻撃して、ユーリが急所を打つって言うパターンが定着してるけど、リンとユーリの攻撃パターンは多彩でね、いっつも成功するよね。それで言うと、僕と2人の相性よりも、お互いの相性の方が良いと思うんだけどな。──うーん、ちょっと疎外感（笑）。
あれは、俺が成功させてやってんだよ！ 俺の持ち前のフットワークの軽さでな！
あんたのフットワークは重すぎでしょ！ あれは、私が器用にも、あなたに合わせてやってるの！
喧嘩するほど仲が良いって言うし、やっぱり2人は相性がいいと思うな。
11 相手のことを何で呼んでる？
カインはカインだな。
そうね、カインはカインね。
えーっとね、ユリウスは、ユーリ。リィンは、リィンとかリンとか呼んでる。
──で、リンが俺をユリウスって呼ぶときは、大抵怒ってるときとかそういう時だよな。
そうだね、ソーユー時だよね。
12 相手に何て呼ばれたい？
あぁ？ できればユーリじゃなくって、ユリウスって呼んでほしいがな──それで行くとなんだ？ 勇者さまっていうのもアリか？
あなたが勇者さまっていう珠？ それならいっそ、乱雑ナンパ男の方がよっぽど性に合ってるんじゃないの？
じゃ、お前は粗雑女王だよなーっ。
…………あら、私はいつものように、リンでもリィンでいいわよ？ ユーリちゃんみたいなワガママは言わないから。
僕も、何かあだ名ほしい。
あだ名？ 天然ボケ大王とかじゃなくって？
それはあだ名じゃなくって、通称だもん！
……通称っていう自覚があったの、カインっ！？
お城ではね、お日様王子って呼ばれてたらしいよ、影でコッソリ！
──あ、知ってる。のんびりほえほえしてて、笑顔がなんか陽だまりみたいにあったかいから、お日様王子だろ？ ……たく、くっせぇよなー、サマルトリアの兵士って。
そういうユーリは、お城では『悪がき大将』って呼ばれてたらしいね？ この間ローレシアに行ったときに、うっかり兵士さんが零してたよ。
…………ぷっ！ ……あははははっ！！ あんたら2人、似合いすぎーっ！！！
…………くそっ、俺は、この女に「三国一の王女」とか言う通称をつけた男どもに言ってやりてぇ……っ、コイツの本性は、こんなんだってなっ！
13 相手を動物に例えたら何？
カインは猫だろ？ それも怠惰な猫。
で、リンは犬。っつぅか、犬以外ありえないだろっ！
うるさいわなっ！ あんたなんか、うみうしで充分だと思うけどねっ！
ユーリはうみうしよりも、サーベルタイガーっぽいと思うけどな？ ──はっ、でも、それで行くと、僕って猫よりも人食い族に似てると思わないっ！？ ほら、髪の色とか服の模様とかっ！
………………カイン、アレはモンスターであって、動物じゃないでしょ？
モンスターも動物も同じだと思うけど…………。
一緒にするな、このままだと俺はうみうし扱いにされるだろーが。
つぅか、俺はどうせなら不死鳥とか呼ばれたいな。ほら、このロトの紋章は、不死鳥ラーミアをかたどったものなんだろ？ だったら、やっぱり不死鳥が似合う男になりたいなー。
でも、不死鳥が似合いそうなのって、ユーリよりもリンだよね。
……え、私？ 本当？
うん、リンはそんなイメージ。鳥、かな？
で、ユーリは肉食獣。……………………ユーリ、リンを食べちゃダメだよ？
食うかっ、食中毒起こすわっ、こんな女っ！
14 相手にプレゼントをあげるとしたら何をあげる？
リンにはやらねぇから、カインで考えるか。
えーっと、カインにプレゼント、プレゼントなー……………………カイン、何がほしい？
え？ 今ほしいもの？ そーだな……やっぱり薬草かな？ あ、でも満月草もほしいな、僕。
──というか、普通に聞いてどうするのよ。しかもカインったら、普通に今欲しい道具答えてるし……。
そうね……私だったら、何か欲しそうな物を探すかしら？ 今は思い浮かばないけど、色々お店を回ってみるわ。
プレゼントかー。そうだね……ユーリにあげるなら、力の種かな？ リンには、賢さの種。
……なんかそれも違うような気がしないでもないんだけど。
15 プレゼントをもらうとしたら何がほしい？
力の種だな！
わーっ、やっぱり？ 僕、当たってる♪
……まぁ、その辺りに突っ込むのは今日ばかりは置いておくわ。
私はそうね──……アクセサリーとか、欲しいかな？
はっ！？ お前、バカみたいに持ってるじゃんか！？
持ってないわよっ！ 今つけてるピアスだけじゃないの！
そうだよ、ユーリ。リンはね、戦闘の時に落としちゃったり、野宿で無くしちゃったりとかして大変なんだから！
…………ぅわ、もったいないなー……なら、最初っからつけなきゃいいのに。
女心の分からない男ね……まったく。
それで、カインは？
えっ、僕？ 僕も男だから、女心は分からないかなー？
だよなー？ 分かるわけないよなー？
──……って、だからそうじゃなくって！ カインの欲しいものって何、って聞いてるの？ ──あ、言っておくけど、薬草だとか満月草だとかは無しよ？
僕が欲しいもの？ うーん…………………………。
うーん──……？？ ……一生懸命考えてくれたものなら、なんでもいいけどなぁ、僕は。
──────…………あー……わぁったよ。お前に聞く前に、お前にやるときはちゃんと考える。それでいいんだろ？
当たり前じゃないの、ソレって。
──？ え、ユーリ、何かくれるの？
そのうちなー。
16 相手に対して不満はある？それはどんなこと？
そりゃ、一緒に旅をしているんだもの、嬉しいこともあれば、不満に思うこともあるわ。
あえて口にしたいと思うことは、しょっちゅう言っているから、今更だと思うけれど。
リンはキッツイ性格だから、すぐに口に出して言えるんだよ。その点、俺やカインなんかは、こういう機会でもねぇと言えないんだよ。
え？ 何が？
カイン、何か不満があったら、ジャンジャン遠慮なくユーリに言わなくちゃダメよ！ この男は、言わないと分からないんだから。
んー……でも、寝ぼけてエルボーしてくるところとか、そういうのは言っても直らないしね？
う……わりぃ。
他には特にないなぁ……。
俺も、そーだな──カインの天然ボケさ加減はどうにもならないし、リィンのそのワガママも、お前の味だと思うし……不満はあっても、直して欲しいって言うくらいの不満はないな。
ね、ほら、そうでしょ？ 直して欲しいって思うようなことは、ちゃんと口に出して改善してもらってるもの。後のことは、不満には思っても、わざわざソコまでじゃないって言うくらいのことだわ。
四六時中一緒にいるんだから、ある程度は譲り合わなくちゃいけないもんね。
17 貴方の癖って何?
考え事するとき、口に指を当てること。
俺は、無意味にゴーグルを拭くこと。
髪をクルクルしてることがあるわ。
18 相手の癖って何？
癖、癖、癖……ね、リン？ ユーリ好みの女の子とすれ違った瞬間、口笛吹くのって、癖？
あぁ、あれっだけ毎回なら、癖にしてもいいんじゃないかしら？
って、あれは普通だろ！？ 健全な男子としては、やらなくちゃいけないことだろっ！？
えっ、やらなくちゃいけないの！？ でも僕、ああいう恥ずかしいことはしたくないなぁ。
……恥ずかしいとキッパリ言いやがるか。
恥ずかしいじゃないの。一緒に歩いている私が、一体何度あんたの頭をド突きそうになったことか……っ！
あ、それで言うと、ユーリの足を踏むのがリンの癖？
……そうね、毎回だから、そうかもしれないわ。気付くと踏んでいたり、殴ってたり、杖で叩きのめしていたりするもの──そっか、アレは癖だったのね。
んなわけあるかーっ！！
19 相手のすること（癖など）でされて嫌なことは?
頭撫でられること。
……えっ、カイン、気にしていたのっ！？
だって、なんか子供扱いされてるみたいなんだもん。そりゃ、ユーリもリンも、誕生日で言えば僕よりも年上だけど、同じ年なんだから、あんまり頭を撫でたりしないでほしいな。
分かった、じゃ、今度から髪の毛をクシャクシャにする方向で行くぜ。
……って、それもあんまり意味ないんじゃないの？
そう？ そうしてくれると嬉しいなー。
……って、それでいいの、カインっ！？
え、何が？ そういう２人は、僕にされることでイヤなこととかある？
鍋に人参は入れるな。
人参食べないと、鳥目になるわよ。
──普通に生とか焼いたのは食うけど、煮込んだ人参は嫌いだって言ってんだろ。
ユーリ、ああいう甘いの苦手だもんね。
私はそうねー……ユーリ相手にイヤだと思うことはたくさんあるけど、カイン相手はあまりないわね。カインは優しいから、どっかの誰かと違って、いつもきちんと私のことを気に掛けてくれるもの。
へーへー、悪かったな、男所帯の女心知らずの無作法者でさっ。
女心知らないのに、女の子にもてるとか言ってるんだ、ユーリって？ ふーん。
…………悪気ないと分かってるけど、そーゆー感心の仕方は、辛いから、やめてくれ……カイン。
20 貴方のすること（癖など）で相手が怒ることは何？
リンは、しょっちゅう俺の行動で怒るな。
そういうユーリは、しょっちゅう私に怒られるわね。
僕は、なんだかいっつもみんなに突っ込まれるね？
21 二人はどこまでの関係？
幼馴染……かな？ 幼馴染って言い切れるほど、一緒に居た時間はないけど、でも一番仲良くて、遠慮もなく付き合えるのは、やっぱりユーリとリンだけかな？
そうね、同じ年って言うのもあったと思うけど……女の身としては、２人よりもセシルと居るほうが楽しい、って言いたいところだけど、一緒に居て楽なのはやっぱりあなた達２人だわ。
どれくらい一緒に旅してると思ってんだよ？ 親しき仲にも礼儀ありって言うけど、ここまで一緒にダラダラ旅してたら、礼儀も何もないと思うけどな。
だよねー。
そうね……それくらい、気を許せる仲ではあるわよね──。
…………あんまりにも気楽すぎて、なんだか他所様の国で、必要のない噂が流れているような気がしてならないわ…………。
あー……そうだな、俺、どっかの国のパーティに呼ばれたら、お前をエスコートするのだけは避けてやる。そーしないと、本気でリンは嫁の貰い手が無くなりそうだしな。
え、なんで？
俺みたいないい男に勝てるっておもわねぇだろ、みんなさ。
へー……ユーリって、自分が世界一のいい男だって思ってるんだ。
………………だからカイン、悪気が無くて感心してるのは分かるけど、それ、結構痛いから。
えっ、何が？ 何が痛いの！？
22 二人の初デートはどこ？
僕の初デートは、ムーンペタの湖岸でリィンとだった覚えがあるな。
あれも初デートって言うの？
だって、女の子と２人で一緒に出かけたことでしょ？ なら、アレが初デート。
へー……お前ら、初デート終わってたんだっ！？ そりゃビックリだな……っ。
ユーリ、この辺、かすかに動揺の色が見えるわよ？ 素直に吐いたら〜？ まだ初デートなんてしたことないって！
……このローレシアの王子ともあろう者が、初デートもしたことがないなんて、あるわけないだろ！ いいか、そもそも俺はなー。
はいはい、あんたの本当かどうか分からないような初デートの話なんてどうでもいいわよ。
そうすると、私もカインが相手で、アレが初デートになるわけね。
おそろいだね、リン♪
おそろいね、カイン♪
………………なんかむかつく。
23 その時の二人の雰囲気は?
んー……普通だよね？
ええ、そうね、普通に話して、普通に遊んで、普通に帰ったわ。
あーはいはい、好きに言ってろよ。──って、そういや、ソレってイツの話だよ？
んーと……８歳のときじゃないかな？
ええ、そうよ。私の８歳の誕生日パーティの前の日に、いっつも遅刻してくるどっかのバカと違って、一日前に挨拶に来てくれたときに、ムーンペタまで遊びに連れて行ってもらったのよね。
………………懐かしいな。
どっかのバカ、に異様に力が篭ってたな……っ。
けど、それならセシルも一緒だったんじゃなかったのか？
ううん、セシルはまだ小さかったから、ムーンペタまで馬車で行くのは辛いだろうって──サマルトリアから馬車で来てそのままムーンペタに向かったから──、ムーンブルクでお留守番しててもらったんだ。
………………あっ、それ、思い出したっ！ そうそう！ 俺が珍しく早く着いたのに、そのときに限ってお前ら２人でどっか遊びに出てってやがった時だろっ！ 俺、おかげでセシルのお守するハメになったんだぜっ！？
──んー……そういえば、帰ってきたら、ユーリがセシルのお馬さんになってたっけ。
そうそう、ったく、無駄な体力使ったぜっ。
──その後、あんた嫌がらせにカインを苛めてたわよね………………。
……え、そーだったっけ？
う……いや、だって、妹のワガママの責任は、アニキが取るべきかなーって…………悪い、カイン。
………………あぁ、うん？ 気にしなくてもいいよ？
…………ぜんぜん覚えてないし…………。
24 その時どこまで進んだ？
本当は、一緒に湖に漕ぎ出すつもりだったんだよね？
ええ、そうね。でも、少し風が冷たかったし、危ないからって言う理由で、お供に止められたのよね。
あ──そういえば、あの時、もう少し大きくなったら湖に出ようね、って約束したのに、まだ行ってないね？
──そういえばそうね。スッカリ忘れてたわ。
いいじゃん、今、一緒に船に乗ってるわけだし。それで約束は果たされただろ、はい、おしまい。
湖の中のボートと、海の上の帆船は、ぜんっぜん、違うでしょうっ！
ったく、拗ねないのよ。
そうだよ、ユーリ。一緒にボートを漕ぎ出すときは、ユーリも一緒に誘ってあげるから。
……平和になったら、みんなで乗ろうね。
ローレシアから出発して、リリザ地方を回って、ムーンペタに行く、湖１周ボートの旅っ！
旅かよ！
貸し出しボートで、それはちょっと無謀すぎると思うけど……ふふ、それもいいわね。
25 よく行くデートスポットは？
これはユーリの方が詳しそう。
ユーリ、旅をしている中でデートスポットってどこ？
あ？ デートスポットよりも、ナンパスポットだろ、先は。
とりあえず、ラダトームはダメだな。アソコの女はお堅すぎ。
その点、ベラヌールの女性はすっごくおおらかで美人が多かったなー……ちっ、カインさえぶっ倒れてなかったら、湖でデートとかし放題だったのにさ。
何言ってるのよ、血相変えてた張本人がよく言うわ。
ベラヌール？ そうだね、アソコの人には、本当によくしてもらったよ、僕。宿のおばさんなんて、毎晩ベッドの傍で一晩中看病してくれたんだって。感謝してもしきれないよね。僕、お嫁さん貰うなら、ああいう人がいいなー。
……って、ありゃ、子供が５人は居そうな体型だったろっ！
って、そりゃ恋愛に年の差なんて野暮なことは言わないけど、いくらんでも親子ほど年が違うじゃないの！！
え、ダメ？
ダメっ！ お前が本気だって言うなら考えてやんないこともないけど、今の時点では絶対反対っ！
そうね……カインの場合、悪女とかにだまされそうな気がするから、ココは気を引き締めて……カイン、あなた、デートスポットは、ムーンブルクかローレシアの城下町にしなさい、いいわねっ！？
──────…………うーん…………ま、いいけど。
26 相手の誕生日。どう演出する？
カインはね、サプライズパーティとかすると、本気で驚いてくれるわ。
っていうか、コイツの場合、自分の誕生日自体忘れてるからな。
ユーリとリンの誕生日は覚えてるよ。もちろんセシルのもね。
セシルの誕生日は、いつも日付が変わるときにプレゼントと一緒に「おめでとう」って言わなきゃいけないんだ。毎年毎年、プレゼントを探すのも選ぶのも大変。
そうね……カインは本当に良いお兄ちゃんよね。
──そういうユリウスは、恋人の誕生日くらい、まともに演出してあげるの？
は？ その日にデートしてプレゼントはやるぜ、ちゃんと──まぁ、どうしようもないときは、しょうがないけどさ。
あぁっ、旅に出る前に振られたとかいう女の人っ！
…………うぐっ……カイン、それ、結構古傷だから、頼むからあっけらかんと口にしてくれるな……っ。
でもしょうがないよ、ユーリ？ 彼女に振られた原因って、彼女の誕生日のパーティに、行かなかったのが原因なんでしょ？ なんか、剣の稽古が入ったとかどうとかで。
アレは……しょうがねぇじゃんか──モンスターが力を増してきてて、ちょうど近くの村が襲われた後でさー……緊急軍事訓練が開かれて…………って言っても、俺がそういうのに参加してるって知らない彼女からしてみたら、ワケのわかんないことだとか思われてたんだろうな…………はは。
それは相手の女性が悪いわよ。あんたが王子だって分かってて付き合ってるなら、それくらいは考慮するべきだもの。
そうだねー……そうやって考えると、ユーリ、女運悪いね。
見る目が無いだけでしょ。
でも、頑張ればきっと、可愛いお嫁さんが来てくれるよ、ユーリ！ だから、ちゃんと誕生日を祝ってあげれなかったばあいは、後のフォローをしたほうがいいよ？
…………してなかったの、ユーリっ！？ ──そりゃ振られても仕方ないわね。
うるさいっ！
27 告白はどちらから?
僕は、告白するなら、ちゃんと僕からしたいな。
…………ぜったい無理。コイツは、まず恋愛だと気付くのに１０年はかかる。
見合い結婚で気があうからって結婚して、そのまま能天気に子供も３人くらい作り終わってから、『あー……もう十年も一緒にいるんだね……僕、きっと彼女のことが、好きなんだ……。』とか気付くタイプよねっ。
──いや、リン、いくらなんでもそこまで鈍くないと思うんだけどな。
って言っても、初恋もまだなんだけどね、僕。
………………あぁ…………ありそうだな………………。
そういうユーリは、いっつも自分から告白しては玉砕してるわね？
そうそう、長続きするのは、大抵向こうから告白してきた場合だけなんだ。──って、何言わせるんだ、お前もっ！
リンも、結構自分から告白しそうなタイプだよね？
──────私は……素直になれなかったから………………。
……………………素直だよ、リンは。
……カイン？
──だからきっと、彼もリンの気持ち……ちゃんと分かってたと……受け取ってたと思うな。
──────…………ありがとう……うん、そうだったら、いいな…………。
……………………ま、そのうち、お前を丸ごと愛してくれるような……お前も愛せるような、そんな男が……えーっと…………５０年以内には現れるから、頑張って果報を待て。
────あんた、ほんっとに、女の慰め方、下手よね…………。
28 相手のことを、どれくらい好き?
俺はいつだって真剣だ。
ナンパな男に限ってそういうことを言うのよ。
──はっ、私に言い寄ってきたあまたもの男達もみんなそうだったわ。私が一番だとか、本気の愛を知った、だとか……まったく、信用できないわね。
でも、一生付き合っていくために付き合い始めたのなら、やっぱりすごく真剣で、すごく好きなんだと思うな。──んー、でも、ユーリとリンと、ドッチが好きだって言われたら困っちゃうかなぁ？
友人と仲間と伴侶じゃ、好きの種類が違うだろーが。
そうよ、カイン。好きの種類が違うわ。
………おんなじ大好き、でも──種類が違うの。
うーん──がんばって分かるように努力するよ。
で、ユーリルの好きは、『誰でもいい好き』とは、どう違うの？
……………………あのな、俺だって、いつだって真剣なんだぜ？ ホントに。
はいはい、分かってるわよ。──決められた婚約者じゃなくって、自分が本当に好きな人と結婚してくて、焦って探してたんでしょ？
案外そういうヤツに限って、婚約者に一目ぼれとかしちゃうのよねー
あ、それ、僕の父上。
29 では、愛してる?
いつだって真剣に愛……したいとは思ってた。
──ま、結局なんらかの不一致で別れることになったり、振られることになったけどさ。
あーあ、最後のアイツだけは、わかってくれると思ったのになー。
ユーリは、相手にわかってくれることを求めすぎなんじゃないの？ やっぱり男なんだから、相手の全てを受け止めるっていう愛を持たないと。ちゃんと相手の女性の苦痛とかも理解してあげてる？ ちゃんと愛してるなら、それくらい考えないとダメだよ？
…………ぅわっ、俺、そーいや、カインと恋愛相談とかそういう話したことなかったけど、お前、恋愛経験ないくせに、すっごく物知り風だな？
──って、セシルと父上と母上から、毎日のように語り聞かされて育ってきたから。
片思いは一方通行だけど、恋愛は一方通行じゃダメなんだって。ちゃんと相手のことも考えて、自分のことも考えて、そして周りにも目を向けないとダメだって言ってた。周りに目を向けられて初めて、恋愛は結婚って形を形作るんだってさ。
──……カインのところは、家族できちんとそういう話し合いをしているのね。
私は…………どうだったんだろう………………？
……やっぱり、好きだって言う気持ちの種類は多すぎて、まだ私には分からないっぽいわね……。
30 言われると弱い相手の一言は?
「ご飯抜き」とか言われると、相手が誰でも、結構こたえる。
健康な青少年である俺にとって、ご飯一食抜きって、大分痛いんだぜー？
うん、いっつも夜中にグーグー鳴ってるよね、おなか。可哀想だなー、っていつも思ってるんだ。
そう思うなら、食わせろよっ、頼むからっ。
ダメよ。そんなことしたら、反省しないでしょ、あんたは。
うーん、でも僕、ユーリにすがるように見上げられて、「頼む」とか言われると、結構弱いんだよね……なんかもう、セシルとダブっちゃって……。
ダブらない、ダブらない。──セシルが怒るわよ？
私は別に、ユーリ相手に弱い一言なんて無いわね。
そりゃ俺もだ。
２人とも、仲がいいから。
……………………。
……………………。
31 相手に浮気の疑惑が! どうする?
付き合ってる女に浮気？ ぅわー、俺、何かしたかなー、って思うな。
そうね、ユーリの場合、放っておく期間が長すぎて、他の男に走られてそうよね。
それじゃ、自業自得でしょ？ 浮気されるほうが悪いわ……もっとも、浮気するほうもほうだと思うけどね。
でも、ユーリが恋人なのに他の男の人を見るなんて、やっぱりダメだよ。僕はその相手の人に聞いてみるな。ユーリのどこがイヤになったのかって。浮気するくらいなら、さっさとユーリを振ってやってほしいってお願いしにいく。
………………カイン、それも、すっごくイヤだな、俺は。
え、そう？ じゃ、ユーリが自分で振る？
僕、基本的にそういう中途半端なの嫌いだし、ユーリやリンの好きな人が二人を裏切るって言うのも、ぜったい許せないんだけど？
そうね……もし、困っていたらカインにお願いして、縁と切るてつだいをしてもらおうかしらね？ ふふ。
32 浮気を許せる?
許せないっ！ ぜったいダメっ！ だって、相手は自分のことを好きでいてくれてるんだよ？ それって、ある意味奇跡じゃない？ だって、人が人を好きに……それも、この世界で一番、っていうくらい好きになってくれたんだよ？ なのに、他の人を見るなんて、ダメです。それくらいなら、ちゃんとケジメをつけてください。
……ユーリ、まさか二又とか掛けてないよね？ もしそんなことしてたり、ユーリ自身が浮気なんてしてたら、僕、ユーリのこと軽蔑するからねっ。
してない、してない。──お前、ほんっとうにこういうことに潔癖症だよな？ 俺は別に──浮気されたら、そりゃ確かに痛いし、辛いけど、後悔して反省しているなら、しょうがないかな、って思うけどな。
私も許せないわね。他の女を口説いた同じ口で、私だけが本命だとかそういう男。──いっそ、殺してあたしだけのものにしてやろうかと思うくらい、むかつくわ。
そんな男にリンは勿体無いよっ！ リンだけのものにするなんて、そいつには羨ましすぎる展開だと思うから、しちゃダメ。するなら、実際に殺すんじゃなくって、社会的に抹消させないと！
…………なんか怖い会話になってんな、おいおい。リンもカインも、それくらいにしておけよ？ 人間なんだから、生きてたら間違いもあるし、弱くなるときだってあるんだからさ。……そういう、弱いところとかもひっくるめて、俺達は、その人を好きになったんだから……だろ？
33 相手がデートに1時間遅れた! どうする?
どうするって言われても……待つ、しかねぇよな？
え、一時間遅れたら、どうかするものなの？ 別に４時間くらいまでなら、のんびり待つよねー？
…………カインの場合、待つっていうケタが違うわね。
私は伝言か何かを残して、探しに行くと思うわ。
だって、不安じゃない、やっぱり。
34 相手の身体の一部で一番好きなのはどこ?
カインの顔と、リンの顔。以上。
えっ、顔だけなの？
あー……じゃ、リンの体も入れておけ。
ガコンッ！！
聞いた人が誤解するような言い方しないでちょうだいっ！？ 何よ、あんた人の体に何を求めてるのっ！？
お前の体のラインって綺麗だろ！？ だから好きだって、誉めてやってんじゃねぇかよっ！
そーだよね、リンの体はフワフワで柔らかくって細くて、可愛いよねー。
……あ、あら、ありがとう……カイン。
なんでカイン相手だと、はにかむように微笑むんだよっ！ 同じことを言ってやってるだろっ！？
あんたは言い方が即物的すぎんのよ！ あれじゃまるで、あんたがあたしと、体目当てで付き合っているように聞こえるでしょうがっ！
お前は俺の体目当てだろーが。
…………ぇっ、そうなの！？
信じないで、カイン！ こんなの口からでまかせに決まってるでしょう！？
何言ってるんだよっ。お前、俺の体は盾くらいにしか用途がないって、いっつもそう零してるだろーがっ！
アホーっ！ それは、言っている意味が違うでしょーっ！！
うーん、何だか分からないけど、ユーリもリンも、お互いの顔と体が好きだってこと？ なんかよくわかんないけど、大人な付き合いなんだねー。
だから、カインもそういう勘違いするような言い方しないで！
35 相手の色っぽい仕種ってどんなの?
女がしている仕草で色っぽいな、って思うのは、髪を掻きあげてるときだな。特に髪の毛が濡れてたりするとより一層好きだな。
ニヤニヤしてやらしいわね……どういう状況を考えてるんだか！
色っぽい姿？ 色っぽいって、どういうの？
………………パフパフ娘にドキともしなかったようなお前には、わかんねぇか？
ドキって──あの人って男でしょ？
…………………………そーゆー痛いところを突くなよ。
色っぽいというか、男っぽいな、って思う仕草は、2人ともあると思うわよ？ ユーリは、そのフードを外して頭振ったときなんか、豪快で男らしいというか獣というか犬みたいに思えるし。
カインは、普段が物腰が穏かな分だけ、誰かを睨みつけているところなんか、すごく凛々しく見えるもの。
俺とカインの間に、大分隔たりがあるよーだなぁ、リン？
当たり前でしょ？ 普段から無駄にオス臭いんだから……ったく。
オス臭いって……うーん、僕には分からないな。
でも、ユーリは時々凄く豪快で、男らしいって思うことがあるから、そういうのが色っぽい？ 寝起きは可愛いと思うんだけど。寝ぼけてて。
男に可愛いって台詞は使うなよ──頼むから。
えーっと、それで行くと、リンに女の子なんだな、って感じるときっていうのが、色っぽい？ ってことになるんだ？
僕は、リンが化粧水とかつけてるのを見ているのは好きだな。なんか、すっごく可愛い。
………………可愛い…………え、それって……喜んでいいものなのかしら？ 少し……複雑だわ。
36 二人でいてドキっとするのはどんな時?
女の子と居て、ドキッってすることってある？ ユーリ？
僕、女の子と２人でいることってないんだよね。
あぁ、セシルとリンは女じゃないしな。
おほほほほほ、そーゆーことを言うのは、このバカな口かしらっ！？ 舌、引っこ抜いてやろうかしら、この男っ！
違うよ。この場合の２人って言うのは、恋愛対象の女の子と2人ってことでしょ？ セシルもリンも、僕にとって、身内の女性だから、それには当てはまらないじゃないか。
他の、えーっと……つまり、奥さん候補になる女性と２人っきりになったことがないって言いたいんだよ。いっつもセシルとかが一緒にいるし。
────セシルはなんだかんだ言って、ブラコンだものね……しょうないわ。
私はそうね……やっぱり、相手の人に男の人だって言う色を感じたときなんか、すごくドキドキするわ。あぁ、私、女として見られてるんだって思って、なんだか居ても立ってもいられなくなるの。
──そうね、ユーリとカインと一緒に居て、ドキ、ってすることがあるなら、2人が私が思っていた以上に男の子になってるってことに気付いたときかしら？ …………なんだか、置いていかれたような、そんなさびしい気持ちになるの。
僕はリンを置いていったりなんかしないよ！？ ソレを言うなら、僕だって、リンがどんどん綺麗になっていくと、すごく置いていかれたような、リンが僕たちを必要としなくなって、他の男の人のところにお嫁にいっちゃうんだなー、とかさびしく思うよ？
リンが嫁に行っておとなしくなるなら、さっさと行けといいたいところだけど……まぁ、俺もそうだな…………お前が、時々女みたいな顔すると、ドキってする。──なんか遠くに行ったみたいでさ。
…………だから、私は女だって言ってるでしょっ！ ……ったく。
37 相手に嘘をつける? 嘘はうまい?
ほどほどだな。カイン相手には、ウソは付けるけど、信じられすぎるか、あっさり看破されるかの二つに一つしかないから、あんまり付かないし。
リン相手には、ウソを付く付かない以前の問題で、本音通しでぶつかりあうから、必要ないな……ウソ事態が。
そうね、ユーリが私にウソを付くときは、すぐ分かるわ。──でも、それと同じくらい、ウソを付かなくてはいけない状況なんだって分かるから、あえて見ないフリをしてはあげるけど。
カインは……私は、ユーリにはウソはつけるけど、カインにはつけないわ。……隠し事もできない。
なんでかな──何を隠してるとか、何をウソついてるとか、分かってないだろうに、カインは私が何か隠してるって気付いちゃうの。
うーん……リンはね、ウソとか隠し事してると、すごく分かりやすいんだよね、そのことを自分で重荷に思ってるから。
その点、ユーリの場合は、あからさまなウソじゃない限り、結構シレっとしてるから、ぜんぜんわかんない。
この間も、うみうしはタマゴで増殖するんだとか、軽く当たり前のように言ってくれるから、信じちゃったよ、僕は。
──あれ？ アレが適当なでまかせだって気付いたのかよ、お前？
そりゃ気付くよー。うみうしは細胞分裂なんだって、漁師さんが教えてくれたからね。
……へー……細胞分裂なんだ。
らしいよ。僕も詳しいことは知らないし、見たことないけどね。
そうなの──見てみたいとも思わないけど。
……うん、見れるとも思わないけどね。
………………これくらいのウソは、結構僕も普通についてるけど、いまだに見破られたことはありません。
────って、ウソかよ！？
えへｖ 僕だって知らないよ、そんなの（笑）。
38 何をしている時が一番幸せ?
ボーとしてるとき。昼下がりの、あったかい日にね、風がかすかに拭いててもいいや。その中で、のんびり、ボーッってするんだ。
すっごく気持ちいい。大好き。
そうね、カインはそういうのが好きそうよね。
私は──そうね、たっぷりと張ったお湯に、精油や花びらを浮かせて入るお風呂がスキだわ。あの中でゆっくりしているときが、一番幸せかしら？
人間、幸せな時って言ったら、食ってるときか寝てるときだろ、普通？ 他にどういうときがあるんだよ？
────…………あんた、ほんっと、獣よね…………。
39 ケンカをしたことがある?
ある、ね。
あるな。
あるわね。
40 どんなケンカをするの?
普通だと思うよ？ リンとは取っ組み合いの喧嘩はしないけど、ユーリとしたことはあるし。
そうそう、お前、えげつない攻撃してくるんだよなー。
だって、力じゃユーリに負けるから、急所を捉えるしかないじゃない！
そうよ、力でカインやユーリに勝てるわけないから、魔法と武器を使うのは正統法だわ。
だからってお前な、こないだみたいにイオナズンとかやめろよっ！？ 俺はお前ら２人と違って、魔法耐性がないんだからなっ！
あら、でも、アレくらいしないと効きはしないじゃないの。ただでさえでも体力バカなんだから。
うーん、ユーリとリンのケンカは、ケンカじゃなくて、コミュニケーションだから、数には数えたらダメだと思うな。
41 どうやって仲直りするの?
カインとケンカしたときは、俺が謝るかカインが謝るか。
正面きってゴメンって謝るときと、そうじゃないときもあるよね。
そうね──そういう時は、なんていうか、分かるのよね……もう怒ってないんだな、って。暗黙の了解って言うのかしら？
そうそう、リンのヤツなんか、ゴメンって、俺が珍しく謝って、「もういいわよ」と笑ってながら、ぜったい仲直りする気ねぇなっ、って思うときとかあるからなー。
あら、いやーね、誰もそのまま持続させ続けたりしないじゃないの。とりあえず謝られても腹が立ってるのは腹が立ってるの。ただ、それをそのまま当たって、反省しているユーリとケンカの再発をしないようには心掛けてるでしょ？
うーん、だから、２人のケンカは、ケンカじゃなくてコミュニケーションだから、形になった仲直りって言うのはないと思うんだけどなぁ…………。
42 生まれ変わっても恋人になりたい?
は？ 冗談。なんでわざわざ生まれ変わってまで、同じ女と一緒にならなくちゃいけないんだよ！
とか言ってるけど、ユーリって結構、一度ほれぬいた相手には、とことんまで行っちゃうタイプだから、ぜったい、来世でも会いたいとかそう思っちゃうんだよ。
そうね、ユーリもなんだかんだでロマンチストだもんねーっ。
誰がだよ、誰がっ！ つぅか、そういうリンはなんだかんだ言ってリアリストだよな。
生まれ変わっても恋人になりたいとか思わないだろ？
生まれ変わったら、私も彼も別人なんでしょう？ 別の人生なんでしょう？ 愛せるとも限らないじゃない。
今、私が私であるのは、私が生まれた環境や育った状態が全て合わさって、こう、なったわけなんだから、何億の奇跡を詰まれても、同じことが起きるなんて限らないわ。
こんな私で、あんな彼で、ああいう出会いをしたから、私は彼を好きになったの。──同じ彼じゃなくて、同じ私じゃないなら、ぜったい、とは言い切れないわ。
難しいね。
──僕は、恋人とかそういうのは置いておいても、とりあえず、来世でも出会えるなら、どういう関係になるにしろ、お互いにとって良い関係でありたいと思うよ。──もちろん、ユーリやリンともね！
43 「愛されているなぁ」と感じるのはどんな時?
愛っ！？ 愛なぁ……やっぱ、どういうときでも、どういう人が相手でも、俺を一番に優先してくれると、愛されてるなぁ、って思うな。
ユーリは、ずいぶん物理的な愛ね……。
えー……僕は、身内は最後に回しちゃうかな。でも、だからって、愛してないわけじゃないからねっ！？
分かるわ。王族としては、同じ王族を最優先するわけには行かないっていうときもあるものね。
もちろん、王族が居ないと国が立ち行かないって言うこともあるけど、──正直、見ている限り、国がなくなっても国民は何とか生きていっているし。
でも、やっぱり色々不都合は起きてるから、リーダーは必要だよね。
そう思うと、うーん、ユーリを優先するかなぁ？ でも、そのユーリが一番丈夫だから、やっぱりホイミはリン優先になるし……。
っておいおい、これは「あいされてるな」って思う設問であって、優先順位の設問じゃないぞ？
あ、そうだったっけ？ えーっと、なら僕は……愛されてるなぁ、って思うとき？
うーん──えーっと……あっ、そうだねっ！ 僕の体調が悪そうだからって、食事当番を代わってもらったときかなっ！？
…………カイン…………食事当番なら、言ってくれたらいつでも代わってあげるから……(涙）。
わりぃ……せめて、これからは皿洗いくらいは手伝ってやるからさ……（涙）。
えっ、ホント？ わー、ありがとう。
僕って、２人に愛されてるね〜。
…………────私、こういうとき、カインに愛されてるなぁ、って思うわ。
──あぁ、同感。
44 「もしかして愛されていないんじゃ・・・」と感じるのはどんな時?
あっ、これはスグに答えられるよ！
えっ、何っ！？ カインが私達に愛されてないって思うときってことよねっ？
リィンなら想像はつくよな。お前のお古の防具を装備させられたとき、これだろ、やっぱ。
何言ってるのよ！ アレは、あなたが次々に新しい武器を買うから、カインの防具を買うお金がなくなっちゃったんでしょっ！ それに、カイン、自分の防具を買うよりも、私の防御力の法が大切だからって、いっつも私を優先させてくれて、自分はユーリや私のお古ばっかりで──ゴメンなさいっ、カイン！ ミンクのコートは、あなた用にもちゃんと買うからっ！
馬鹿言うなよっ！？ あんな高いもん、なんでカインにも買ってやらなくちゃいけないんだよっ！？ だったら、カインに水の羽衣をやるから、お前はそのまま一生ミンクのコート着ておけっ！
そういうところに、つくづくあんたは愛ってもんが感じられないのよ！
とりあえず言っておくと、僕、ミンクのコートも水の羽衣も着ないよ？ 別に魔法の法衣でいいもーん。
ダメに決まってるでしょ！
ダメに決まってるだろっ！ そうじゃなくてもお前、すぐに骨折しまくるくせに！
でも最近、頑張って骨とか食べてるもん──って、あぁ、そうだったっけ、２人に愛されてないな、って思うとき！ せっかく頑張って作った夕飯とか、手間暇かけて作ったデザートとかを、敵襲だって言う理由でアッサリ燃やされたりこかされたりしたとき。
────…………ぁ。
あ………………。
「「ごめんなさい。」」
うーん……まぁ、しょうがないんだけどね、敵襲はトコロかまわずって言うし。
ただちょっと、それが頻繁に続くと、愛されてないかなー、とか（笑）
45 貴方の愛の表現方法はどんなの?
ユーリもリンも素直じゃないから、愛情表現は過激だよねー。
お互いに突っ込みあってるの。
あたしはユーリに愛情表現はしてない！
俺もそうだぜっ！？
えっ、じゃ、2人って、一体イツ愛情表現してるのっ！？
だからしてないってば！
してねぇ、してねぇ。
俺は普通に、相手のことを誉めたり、キスしたりする愛情表現がスキだからなー。
あんた、ほんっと、聞いてると軽そうに見えるわよね……。
でも、なんだかんだでユーリって結構考えとか、ローレシア国王に似てお堅いよね。
そういうカインが、サマルトリア国王に似て、柔らかすぎなんだよ！こないだ、すげぇことを言ってたろ？ お前のオヤジさんっ！？
え、何かあったの？ この間って、盾を取りにサマルトリアに戻ったときよね？
そうそう〜、戻ったときにね、言われたんだ。
何を？
一夫多妻制をとっていた国があるくらいだから、一妻多夫制でも、わしは構わんぞ、って。
──────…………はぁ。
…………それが何が柔らかいことで、すげぇことなの？
………だぁら、俺達のことだろーが。
……………………────────…………カイン……………………。ちゃんと、おじさまに否定しておいてくれた？
あ、うん、ちゃんとしてきたよ？ みんなまとめて家族になるなら、多夫多妻制じゃないと、不公平じゃないの？ ──って。
アホかーっ！！！
46 もし死ぬなら相手より先がいい? 後がいい?
んー……どうせ死ぬなら、俺は最後がいいな。とりあえず最後の最後まで、俺はぜったいに諦めないからさ。
今の状況で言うなら、まぁ、真っ先に俺が死ぬんだろうな。お前らかばって。
それなら、僕が一番最初だよ？ どうしようもなくなったら、メガンテするから。
ダメよっ、カイン！ 死ぬなら、三人一緒でしょうっ！？
──といいたいところだけど、今の状況で言えば、最後に死ぬのはユーリ、あんたよ。
私達は、本願を達成するまで、ぜったいに死ぬわけには行かないわ。でも、窮地に陥って、三人揃って生き残るのが、どうしても──どーぅっしても、無理な場合、私とカインが魔法力合わせて、あんたを無理矢理どっか遠くにルーラするから。
──っておいおい、俺が守られるほうかよ？
あんたが瀕死になって、どうしようもなくなったら、の話だけどね。
はっ、瀕死になっておくなら、ちゃんとルーラに耐えられるだけの力は残しておいてね、ユーリ。
──────…………ま、最後の最後まで諦めることはしねぇけど、さ。そりゃ、あんまりじゃねぇの？
でも、ユーリなら最後まで諦めずに行ってくれるしさ。
そうそう、安心しなさいよ。ちゃんと背後霊になってあげるから！
……ったく、お前ら以外と組むなんて考えたくもねぇっつってんだろーが。
──ま、死ぬなら、老後で誰が先に自然死するか争う……そういう路線で、目指してみよーぜ……な？
47 二人の間に隠し事はある?
この場合の２人っていうと、どういう組み合わせの２人かしら？
はっきり言わせて貰うけれど、私が女で２人が男である以上、隠し事がないほうがおかしいと思うわ。
そうそう、この間、ひっさしぶりに寄ったムーンペタで、お前、俺とカインに内緒で、へそくりの金で新しいピアス買ってたよなぁ？
──……なっ。
えっ、そうなの？ やだなー、リンったら、そういうのは言ってくれたら、ちゃんとプレゼントしてあげるのに。
あっ、いえ、あの──……ゴメンなさい。だって、すっごく可愛くて……つい、手が…………。
そういう隠し事、な──はっ、たかが知れてらぁな。
他にもあるわよっ！ あんた達に言っても、しょうがないから言わないだけで！
うん、そうだよね。ただでさえでもリンには、普段から色々大変な思いをさせてるよね。──男所帯のユーリには想像もできないようなこととか色々あると思うし……隠し事は、しょうがないと思うよ。かく言うユーリだって、ぱふぱふ娘第二段とか言って探してる、なーんてことは僕との間の内緒にしておいてほしいらしいし。
って、言ってるだろ、お前、思いっきりっ！
やだっ、やらしいわね、この馬鹿！ あんた、私のお風呂とか覗いたりしないでよっ！？
そっくりそのまま返してやるっ！ お前ももう少し、恥じらいって言うものを覚えて、人が風呂に入ってるときに、堂々と『石鹸持って行くの忘れた』って入ってくるなよっ！
そのまま置いておくと、あなた、勝手に使うでしょうっ！？
置いてあるものを使って何が悪いっ！
それがイヤだから、ユーリの裸見るのがすっごく辛くても、しぶしぶ開けてるのよっ！！
まぁ、一緒に旅していて、四六時中一緒にいるから、隠し事しても結構ばれちゃうけど──お互いに、あえて見ないフリをしてるようなことも多いと思うよ、実際。
48 貴方のコンプレックスは何?
俺？ 俺はないなー。もう完璧人間だし？ ローレシアの王子、ココにアリ、ってトコだなっ！
へーぇぇ。いまだに薬草と毒消し草と満月草の見分けも付かないくせに、それすらコンプレックスじゃないと言い張る？ それじゃ何かしら？ あの鳥頭加減は、あなたの、チャ・ア・ム・ポ・イ・ン・トｖ なのかしらぁ？
──うっせぇなっ！ 誰にだってコンプレックスや弱点くらいはあるだろっ！ そういうお前だって、そのクルンクルンの巻き毛がコンプレックスの癖によ！
──……むっかぁ! いくら本当のことでも、か弱い女性相手にそういうふうに堂々と言う辺りが、デリカシーがないって振られる要因なのよ！！
お前に言われたくはないな！ そのキッツイ性格、直してきたらどうだよ、あぁっ！？
────うーん、さすがに２人とも、お互いのコンプレックスが良く分かってるなぁ……。僕はとてもじゃないけど、この会話に入っていけないや………………うーん…………それが、僕のコンプレックス…………かなぁ？
単に互いの弱点を突いてるだけだっつぅのっ！
カイン。コイツと一緒にしないでちょうだい。
49 二人の仲は周りの人に公認? 極秘?
恋人になれば、やっぱり公認だよな。人目をはばからずイチャイチャするのが好きだな、俺は。
そして、人目もはばからずに振られるのね。
有名よ、ローレシア王子は長続きしない、ってね。
えっ、そんなに有名になるくらい、ユーリって女の人と付き合ったことあったっけっ！！？
……って、んな大げさに驚くことねぇだろっ、カインッ!
────でも確かに、恋人同士になったのなら、やっぱり周りに認めては貰いたいわよね。
……せめて、カインやユーリにだけでも。
リン──……先に言っておくけど、僕の審美眼は辛いよ？
あぁ、お前の男になるよーな相手、さぞかし飛んでもねぇ男なんだろうけどよ……きっちりかっきり、俺とカインが白黒つけてやるから、安心しろよな！
──って、何の白黒よ、何のっ！
それに、そういうことを言うなら、カイン、ユーリっ？ あなたたちだってそうだからねっ！？ ちゃんと恋人は、私の審美眼を通過してから、公認にしてちょうだい！
もちろん、リンにも紹介するよー……でも、リンの審美眼って、どれくらいのレベル？
そうね……とりあえず、私よりもいい女じゃないと。
そこら中に転がってるだろーが、それだと。
うーん、それは凄く難しいと思うけどなぁ……。
50 二人の愛は永遠だと思う?
俺は真剣に──永遠であればいいと思ってるぜ、いつも。
そうだね、僕達のキズナは、永遠だよね！
──そうね……一生ユーリと付き合っていくのかと思うと、少し頭が痛くなるけど、それでも、一緒にいたい、って思うわね。
────……あれ？ この設問って、恋人との愛についてじゃないのか？
質問の最後の最後くらい、三人の間でまとめようか、っていう感情がないのっ、あんたにはっ！！
えーっと……ま、いっか。
そんなわけで、CPでもない三人に色々答えていただきました♪
なんだかんだ言いつつ、仲の良さそうな三人に乾杯！