微妙にシリアスバージョンでした。
前から書きたかった「クルガンさんが上陸した背景の策略」編でした。
本当はこういう、裏の駆け引きとかの関係は坊の方が書きやすいのですが(ああいう性格だから)、やっぱりこの答えは、自分で宣言してもらわないとねっ!
ジョウイが治める国の下でなら、いい国が出来るだろうと思いながらも、自分の軍主という立場を自覚してしまっているリオは、どうしてもそれに頷けないのです。罠まではってでも戦いを終わらせようとするジョウイの方法に、どうしても納得できないのです。そんなことをしたら、ハイランドの民は納得しても、ジョウストンの民は納得しはしない、と。
どちらも譲れない一線がある。
ハイランドは、ジョウストンの下にはつきたくない、相手は休戦条約を破った(ことになっている)国だ、信用なんてできるか。
ジョウストンは、あれほど大虐殺したルカの居た国、そしてそのルカを滅ぼしたのはこちら側なのに、どうしてハイランドの下につかなければいけない? それは逆だろう?
それのバランスは難しいからこそ、二人には対決しか残されていないことを痛感する。
リオは、クルガンが来た瞬間に、自分とジョウイの避けられない戦いを、予感していた。けれど、それでも希望を捨て切れなくて、最後の最後まであがく気持ちも持ち――でも、結局自分の思い描いていたシナリオ通りの展開に進んでしまい、リオは、ただ断るしか出来ない。
そうして、ジョウイはこの瞬間から、自分が最悪の皇王となって、民から憎まれる役を買わなくてはいけないのかもしれない、ということを頭の隅に置き始める。けれど、それは最後の方法であり、ジョウストンに負けることが決まってからだと、思うのだけど。
展開的には、こう! 微妙どころか、本当にシリアスです。
でも、この二人を描き始めると大河ロマンになるので、これ以上はダメです。
さて、この小説の中での謎かけは、普通の謎かけです。
「マロウ・ブルー」のお茶にレモンを入れると、ピンク色になるのは、どうして?
スイ様がクルガンさん相手に誤魔化した謎ですね。
ヒントは、リトマス試験紙♪