SIDE:エアリス
セフィロスのおかげで、ニブルヘイムまでの旅行資金、思ったよりもあっさりと貯まりましたv
「オークションって、便利だよね〜。」
ニコニコニコ、と笑いながらエアリスは、ベッドの上に乗せた旅行かばんの中に、いろいろなものを放り込んでいく。
着替えや化粧道具はもちろんのこと、それに付け加えて、なにやら怪しい小瓶やピルケースのような物が詰め込まれていくのを、クラウドは聞くに聞けない状態で見守っていた。
「──……エアリス、オークションなんてしてたのか?」
本当に聞きたいのはそこではなく、「その、今も詰め込もうとしている古びた袋の中身は何だっ!?」──ということだったが、それは触れてはいけないことのような気がして、クラウドは別のことを尋ねてみた。
するとエアリスは、満面の微笑みでクラウドを振り返り、お姉さんぶった態度で、良くぞ聞いてくれましたと頷いた。
「うん。あのね、六番街に、いろーんなオークション、あるんだよね。
そこで、セフィロスグッズ、売ってたの。
ほら? あっても邪魔じゃない??」
にこにこにこにこ、と笑うエアリスの言葉に、その「あっても邪魔なもの」でベッドヘッドを占領されているクラウドは、引きつった笑みを浮かべるしかなかった。
「クラウドも、ティファにお土産、あるんだったら、一緒に持ってくよ?」
小首をかしげて、記憶にあるよりもあどけない微笑を浮かべながら、エアリスは、これ以上入るようには見えないバッグに体重をかけて圧し掛かって、無理やりバッグの蓋を閉める。
パチン、と景気のいい音がしたのを確認すると、エアリスは、ふぅぅ〜、と満足げなため息とともに、キラキラと輝くような笑顔を浮かべて、出てもいない額の汗を拭い取ると、
「準備完了!」
パァンッ、と、きっちり締め切られたカバンを叩いて、良かった良かったと、嬉しそうに笑う。
そんなエアリスを見やって、クラウドはなんとも言えない苦い表情を浮かべる。
「1人で行くのか?」
「うん。」
こっくりと頷くエアリスに、クラウドはさらに顔を顰める。
「ニブルヘイムまでの旅費って言っても、コスタ・デル・ソルまでだろう? そこからニブルまで……どう考えても遠すぎないか?」
「大丈夫だよ。ヴィンセントがね、コスタまで、迎えに来てくれるって。」
エアリスはニコニコ笑いながら、ぱふりと両手を合わせた後──にんまり、と目元を緩めて、クラウドの顔を覗き込む。
「うふふ〜、心配、してくれたんだ?」
鼻先が触れ合いそうなほど間近で微笑まれて、最近ようやくなれてきたエアリスの、記憶にあるよりもあどけない美少女顔を見下ろして、憮然とクラウドは唇を引き結ぶ。
「……するだろ、普通。」
少しだけ眉を寄せながら呟いたクラウドの言葉に、エアリスはちょっとだけ目を見張って──それから、クルリンと眼を揺らして、
「…………うん、そうだね、するね。」
ゆっくりと状態を起こしながら、顎に手を当てて小首を傾げる。
そんな彼女の動作が、妙に思えて、クラウドは片眉をあげて見返す。
「──何だ?」
「ううん……うん、ふーむ、そうか。」
彼の問いかけには首を振って答えてみせたものの、エアリスは「なんでもない」とは言えないような仕草で、ふむふむと二度三度頷く。
「エアリス?」
「……ん、クラウドは気にしなくてもいいの!
うん、いい変化なんだから。」
いぶかしげな表情を隠そうともせず問いかけるクラウドに、エアリスはパッ、と顔をあげて、ニッコリ笑って手をパタパタと振る。
頬を押し上げるようにして笑うエアリスの笑顔は、紛れもなく「本物」なのに。
「──────…………。」
微妙に、納得できないようなものを感じるのはどうしてだろうか。
クラウドが顔を顰めて憮然とするのに、エアリスはますます楽しそうな笑顔を深めると、
「クラウド、お土産、楽しみに待っててね♪」
これ以上は何を聞かれても答えません、と──そう言外に告げて、グ、と親指を突き出して、笑って見せた。
SIDE:ロックハート
パタパタパタ、と部屋の中を隅から隅まで掃除して回っている娘は、ハタキを持って居間に入ってきたかと思うと、壁にかかった飾り銃の上をハタハタとたたき出す。
リビングのソファに座って、新聞を読むフリをしながらチラリと肩越しに見やれば、肩甲骨の下まで伸びた漆黒の髪を緩く結わえた娘は、最近とみにスラリとしてきた手足を伸ばして、鼻歌なんぞを歌っていた。
この数ヶ月ほど、彼女は、とても──元気がいい。
一年ほど前だったか、隣の家に住んでいた金髪の「クラウド」という少年が、ミッドガルに行って以来、ニブルヘイムの村からも何人かの若者が出て行き……幼馴染を一気に無くした形になったティファは、少し落ち込んでいるようにも見えた。
ムリに笑ってから元気を出しているような、そんな雰囲気すらあったというのに。
なのに、数ヶ月前──突然ティファは、元気になった。
それどころか、「これからのご時世、女といえど、体は鍛えるべきだわ!」と言って、村の外に飛び出すことが多くなった。
最初は、華奢な娘の体で──いくら運動神経がいい子でも、武芸の嗜み一つ身に着けていない娘が、モンスターが出る外に1人で出るなんて、危険だと。
せめて、猟師たちが群れていく「狩り」の時に、邪魔にならない程度についていくだけにしなさいと、そう口をすっぱくして言ったのだけれど。
お転婆盛りの娘は、一つとして言うことを聞いてくれることはなかった。
気づけば、北の山どころか村のはずれにある廃れた神羅屋敷にしょっちゅう出入りしていて──どうしてそんなところに行くのだと問い詰めたときは、「あそこはいろんな本があって、勉強になるの」としれっとして答えてくれたが、ロックハート氏が注意深く見ていたところ、どうも……。
「……私に紹介できないようなボーイフレンドでもできたんじゃないだろうか……。」
ティファが、神羅屋敷や北の山に行くとき、片手に抱えたバスケットの中に、2人分の食料が入っているのを知っている。
村の人間が、ティファが見知らぬ男と一緒にいるのを見かけたと言ってきたことがある。
ティファはそれに、「旅の人よ。」となんでもないことのように答えてはいたけれど──それならば、宿に泊まった記録があるはずだろう。
北の山に──その向こうにあるロケット村に行く人は少なくないが、山を越えるなら宿に泊まるはずだし、山を越えてきたにしろ、過酷な山越えの後、休息をとるはずだ。
なのに、泊まった形跡がない。
──ならば。
「あの神羅屋敷に、ティファは、誰かを匿っている。」
誰かがそう言い出すのも、時間の問題のような気がした。
その可能性に気づいて、ロックハート氏は、思わず頭を抱えそうになって、グシャリと手の中の新聞を握り締めた。
頭の中では、すでに一つのストーリーが出来上がっている。
ティファは、幼馴染達がいなくて、寂しい思いをしていた。
思わずフラリと北の山に踏み込んで、そこで1人の男とであった。
彼は怪我をしていて、そしてどこからか逃げてきた逃亡者でもあった。
その影のある男に、惹かれるティファ。彼女は男に隠れる場所はないかと聞かれ、神羅屋敷に案内する。
そして、男の下に足しげく通うティファ。甲斐甲斐しくかわいいティファに心惹かれる男──そう、可愛くて優しくて器量の良いティファに、ほれない男など、この世界にいるはずがない!(親ばか的視点)
やがて、男とティファの心は近づき──そして、心身ともに2人は………………、
「い、いかん!! そんなことは、私が目の黒いうちは、絶対に、ゆるさーんっ!!!!!!」
バリッ!!!!!
とっさにロックハート氏は、手の中の新聞を真っ二つに引きちぎって、立ち上がっていた。
頭の中で駆け巡った妄想の中の男とティファの触れそうに近づいた唇に、耐え切れなかったのである。
「──と、父さん!?」
突然立ち上がって新聞を引きちぎった挙句、雄たけびをあげた父に驚いたのはティファである。
はたきで暖炉の上の埃を丁寧に落としていたティファは、ビックリしたように両目を見開き、怒りのあまり額まで真っ赤に染めた父の顔を、マジマジと見つめる。
「どうしたの? 何かあった?」
小首を傾げるティファの肩口から、サラリと彼女の黒髪が落ちるのを認めて、ロックハート氏はなんともいえない顔で眉を引き絞った。
彼の目には、ティファの華奢な肩を抱き寄せる、得体の知れない旅人の幻が映っているようだった。
思わず険しい目になるロックハート氏に、ティファはますます顔を顰めて、
「父さんったら、どうしたのよ、一体。」
腰に手を当てて、上半身を乗り出すように軽く睨みつける。
昼ごはんに食べたキノコ、幻覚作用のあるようなものだったかしら? ──と、思わず頭の中で記憶を探ってみるが、そんな覚えはまったくない。
「旅をしていたとき」に、バレットやシドが鍋ごと食べつくしたこともあったが、腹痛すら覚えなかったくらい、美味しい食用キノコだったはずだ。
「……い、いや……なんでもない。」
ティファのいぶかしげな視線を正面から受け、ようやく正気にかえったロックハート氏は、フルリと頭を軽く振ると、
「ちょっと考え事をしていたんだ。
なぁに、気にすることはない。」
「それにしては、すごい悲鳴だったけど。」
「いやいや、ははは。」
疑うような視線を向けてくるティファに、乾いた笑いを零して、ロックハート氏は元のようにソファにかけなおすと──まさか、本当のことを言えるはずもないと、苦いものをかみ下した。
「気分が悪いようだったら、前もって言ってね。
明日の夜なんだから、エアリスが泊まりに来るの。」
「…………う、うむ。」
サラリと口にされた言葉と内容に、一瞬、ロックハート氏は息が詰まるかと思ったが、それをあえて流して、何気ない風を装って頷く。
しかし、ティファはそれに聡く気づいて──そういう変化に気づかなくては、格闘家としてはやっていけないのだ──、片目を眇めたが、そこを突っ込むことはなく、
「もし、父さんの具合が悪いようなら、エアリスには宿に泊まってもらうことにするから──。」
ティファは口でそういいながら──いっそ、神羅屋敷にみんなで泊まるのもいいわよね、とチラリと考えてみた。
一緒に旅をしていた当時は、魔物の巣状態で、とてもじゃないけれど休んだりするスペースはなかったが、今は違う。
こまごまと通って、ヴィンセントが人として生活できるように、掃除や片づけをしたところ、見違えるように小奇麗で小洒落た空間になったのだ。
台所からはくすんだ銀食器や、ニブルヘイムのような田舎では到底お目にかかれないようなブランド品の紅茶葉(もちろんもう使えないが)や、地下には埃のかぶった上等のワインセラーもあった。
あのワインは、十分使える。
極上のワインが眠る屋敷のことを思えば、やっぱり、エアリスはココではなく、向こうに泊めたほうがいいんじゃないかと、ティファがそう思った瞬間だった。
「い、いや、大丈夫だ! ちょっと考え事をしていただけだからな。お友達には、こっちに泊まって貰いなさい! ぜひ私も挨拶をしたいからな!」
ロックハート氏が、なぜか慌てたようにティファを振り返りながら、力説する。
血相が変わったかと思うほどの勢いで、ここに泊まることを進める父を見て、
「………………ならいいけど。
──その新聞、もう読めないと思うわよ、父さん。」
ティファは、はたきの先でピシリと、握り締めてボロボロになった新聞を指し示すと、ヒョイと肩を竦めてみせた。
それっきり、父に興味を無くしたように、再び掃除に取り掛かり始めるティファの背中を、ロックハート氏はチラリチラリと気づかれないように視線で追う。
ミッドガルから来るという、ティファの「友人」、エアリス。
その存在を聞いたのは、本当につい最近のことだ。
ティファの幼馴染の男の子達と違って、ティファは、「外」に興味を持たない子供だった。──ロックハート氏はずっとそう思っていた。
そんなティファが、初めて口にした、「ミッドガルに住んでる子と文通してるの」というセリフ。
ミッドガルといえば、この世界の中心とも言える場所だ。ニブルヘイムから旅立っていった男の子達は、みんなそこでソルジャーになることを夢見ていた。
その、「都会」にいる子供と、ティファが文通をしている。
それどころか。
その子が、ココに、遊びに来るというのだ。
本音を言うと、ありえない。
ティファがミッドガルに遊びに行くなら分かるが、その逆など、あろうはずがない。
その手紙が着いてから、ティファは毎日浮かれている。もうすぐエアリスが遊びに来るのだと、ようやく会えるのだと──それはまるで、遠く離れた女友達に会うというよりも、むしろ──………………。
そう思い至った瞬間、ブルリとロックハート氏は体を震わせた。
脳裏に思い浮かんだのは、かわいい愛娘であるティファを、抱きしめる顔も知らぬ男の姿だ。
そう言えば、いつだったか猟に出た村の男が、ティファが見知らぬ黒い髪の男と一緒に居たとか居なかったとか言っていた覚えがある。
ティファに聞いたら、旅人がロケット村に行くのに迷ってたみたいだから、道案内してたの、と、やましそうな様子もなく答えたから、そうなのだと信じていたが。
今、このときになって、その黒い髪の男のことがむしょうに気になってきた。
──あぁっ! 心配だ、すごくすごく心配だ。
都会から来た優男に、ティファが騙されてしまうんじゃないだろうか。
ロックハート氏は、ティファが文通をしていると言ったときから、何度も飲み込んできた言葉を、再び心の中で繰り返す。
……その、「エアリス」というのは。
男なのか、女なのか。
震える手で、ぐしゃぐしゃになって読めない新聞を更に握りつぶし、浮かれるティファを後ろに、悶々と明日が来るのに怯えていた。
SIDE:ヴィンセント
久しぶりに来る海のほど近くは、べっとりと不快な湿気が充満していた。
鼻先に香る潮に、眉間を寄せながら、ヴィンセントは港に入ったばかりの大型の船を見上げる。
彼の周囲には、彼と同じように、ミッドガルがある大陸からやってくる旅行者を迎えようと集まってきた人達が、思い思いの顔で船を見上げていた。
その一部は、おかしな格好をしたヴィンセントを、遠巻きに見てくる視線も混じっている。
ここに来る前に、ティファから「今のエアリスには、タークスの監視役が付いてる可能性があるんだから、あまり目立たないように気をつけてね!」と指差しで忠告を貰っていたのだが──……。
無言でヴィンセントは自分の姿を見下ろす。
今から数年後の、退廃しかけた世界では、この姿で旅行する人間も珍しくなかったから──何せ、セフィロスがいなくなった後、モンスターの脅威は一層ひどくなっていたからだ──、これほどまで怪訝そうで胡散臭いものを見るような視線を受けなかったのだが。
今はセフィロスも絶世期。モンスターの数も少なく、進化を遂げたモンスターも居ないため、人々は安全に旅行をしていた頃だ。
同じような旅人でも、みんな小奇麗にしていることだろう。
特に、今、ヴィンセントが来ている場所は、天下の観光地にしてリゾート「コスタ・デル・ソル」だ。周りはすべて、小奇麗にしているどころじゃないほど、おしゃれに着こなしている。
「──着替えてきたほうが良かったか。」
ボロボロになったマントを見下ろしながら呟いたヴィンセントは、一際目を引くボロボロのマントを手早くはずすと、クルリとそれを巻いて腕に巻きつけた。
別に自分ひとりだったなら、目立ってもいいのだが──何せ、ティファのお使いでロケット村に行く度に悪目立ちしてしまい、おかげでシエラから怯えられたり、シドからどつかれたりする日々である──、エアリスが関わってくるというなら話は別だ。
彼女に張り付いているタークスが、「ヴィンセント・バレンタイン」のことを知らないとも限らないのだ。
悪目立ちするのもいけないが、スーツ姿になるわけにも行かない。
マントを外せば、それほど目立ちはしないだろうと、ヴィンセントは悪目立ちする銃を髪に隠して、よし、と改めて港に着いたばかりの船を見上げた。
ちょうど、豆粒のように見える乗船客達が、ゆっくりと桟橋へと降りてきているトコロだった。
ヴィンセントに注目していた面々も、慌てたように乗り降り口へと駆け足で近づいていく。
ヴィンセントはそれに続くことなく、そこに佇んだまま、乗船口から降りてくる人々を見つめる。
目を細めれば、わらわらと降りてくる人間の中に、亜麻色の髪を持つ娘が混じっているのが見えた。
その娘の周囲に、見慣れたタークスの制服姿がないかすばやく見回す。──諜報活動のプロといえど、まさかこれほど遠目から見られているなどとは思うまい。
そう思っての行動だったが、どうやらドンピシャだったようで、見覚えのあるスーツ姿の男女が一組、出張中に見せかけてエアリスの数人後ろを歩いているのが見えた。
つまり、アレがエアリスの見張りなのだろう。
鼻の頭に皺を寄せて、未熟さが垣間見える「後輩」たちに、ふん、と軽く鼻を鳴らせた瞬間──、桟橋に降り立とうとしていたエアリスが、ふ、と。
さまよわせた視線を迷うことなくこちらに向けて。
にこり、と。
笑った。
ヴィンセントほどの視力を持たないと、とてもではないが見えないはずの──感づかれないほどの距離だというのに、彼女はまるで距離などないかのように、ヴィンセントを認め、微笑む。
「……!」
ずいぶん勘が鋭くなったものだと、目を見張ったヴィンセントに、エアリスはいたずらげに片目を瞑って見せると、背後の見張りたちに気づかれないように、指先で小さく後ろを指し示して、茶目っ気たっぷりに笑うと、
『撒くわよ〜。』
ぱくぱくと、口を動かせて伝えてきた。
それを間違えなく見て取り、呆れたようにヴィンセントは片目を瞑って額に手を当てる。
それが間違いなくヴィンセントに理解されているとわかってやっている辺り、スゴイと言ったらスゴイ──というか、さすがというか。
久しぶりに……本当に久しぶりに会うエアリスの横顔を見つめて、ヴィンセントはフッと口元に笑みを刻んだ。
そして、彼女が考えているだろう作戦通り、監視役を撒くための最初の作業に取り掛かるのであった。
To Be Contenude
……アレ? エアリスったら、まだニブルヘイムに到着してな……ゴホゴホッ。
次のシド編は、ちょっと間延びするかもしれません〜(笑)。
この後、エアリスはお得意の尾行撒きで、タークスの尾行を撒いて、颯爽とヴィンセントと一緒に港町を後にするわけですねw
中で話してませんが、エアリスにタークスの諜報は付いてるという設定ですが、まだツォンとは会ってません。最後の古代種がどういう人物でどういう状況にあり、本当に古代種なのかタークスが調べてる最中って言う雰囲気でお願いします。